パラミロン研究会

ニュースリリース

ユーグレナグラシリスに含まれるパラミロンの摂取量に応じて免疫機能向上につながる可能性が示唆されました

東京薬科大学 免疫学教室 大野尚仁教授、石橋健一講師、大妻女子大学 家政学部 青江誠一郎教授本研究成果は、2019年5月17日~19日に開催された第73回日本栄養・食糧学会大会で発表されました。

■研究概要  

先行研究1,2)によりヒトの体内には感染防御のもととなる抗パラミロン抗体が存在し、パラミロンが自然免疫受容体の一つのDectin-1と結合することが確認されています。また、ユーグレナグラシリスの摂取により免疫機能が向上し、精神的健康感の改善につながる可能性があることが示唆されています3)。  

本研究では高脂肪食モデルマウスを用いてユーグレナグラシリスに含まれるパラミロンが免疫機能に与える影響について検証しました。マウスを3つのグループに分け、「高脂肪食」、「高脂肪食+パラミロン低用量」または「高脂肪食+パラミロン高用量」を与えて飼育し、血中の抗β‐グルカン抗体価を調べました。その結果、パラミロン摂取量に応じて抗β‐グルカン抗体が上昇することが分かりました。  

このことから、ユーグレナグラシリスに含まれるパラミロンの摂取は、真菌の感染に対する防御力の向上につながる可能性が示唆されました。

1)石橋健一,大野尚仁 ほか 日本栄養食糧学会 第73回大会 (2018)  

2)石橋健一,大野尚仁 ほか 日本栄養食糧学会 第74回大会 (2019)

3)石橋健一,大野尚仁 ほか 第46回日本臨床免疫学会総会  (2018)

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