パラミロン研究会

ニュースリリース

パラミロンは自然免疫系を活性化し生体防御に寄与する可能性があることが示唆されました

東京薬科大学 免疫学教室 大野尚仁教授、石橋健一講師による本研究成果は、2019年3月21日~23日に開催された日本薬学会第139年会、および2019年3月24日~27日に開催された日本農芸化学会2019年度大会で発表されました。

■研究概要   

先行研究1,2)によりヒトの体内には感染防御のもととなる抗パラミロン抗体が存在し、免疫機能に寄与し、パラミロンを豊富に含んだユーグレナグラシリスEOD-1株の摂取が免疫機能向上と精神的健康感の改善につながる可能性が示唆されています。

本研究ではユーグレナグラシリスに含まれるパラミロンの自然免疫に及ぼす影響について検証したところ、パラミロンが自然免疫受容体の一つのDectin-1(*)と結合することが確認されました。  

このことから、ユーグレナグラシリスに含まれるパラミロンは自然免疫系を活性化し生体防御に寄与する可能性があることが示唆されました。

(*)Dectin-1 :マクロファージや樹状細胞などの自然免疫を担う細胞の細胞膜上に発現する、β-グルカンの受容体のこと。β‐グルカンによる免疫力向上にDectin-1が関与していることが明らかとなっています。

1)石橋健一、大野尚仁 ほか 日本栄養食糧学会 第73回大会 (2018)

2)石橋健一、大野尚仁 ほか 第46回日本臨床免疫学会総会  (2018)

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